バンクーバーの公共交通機関[完璧ガイド]

バンクーバーの公共交通機関には主に、BusSkyTrain(電車)SeaBus(フェリー) の3つがあり、全て TransLink社が運営しています。日本でいう JRみたいなものですね。

ダウンタウンからMission市を結ぶ「West Coast Express」という特急電車もありますが、これは通勤、通学者向けに月曜日〜金曜日の平日のみの運行で、料金システムなども全く異なるため、ここでは説明は省きます。

運賃

運賃は、バンクーバーを基点とした周辺地区を3つの区間(ゾーン)に分け、そのゾーンをまたぐごとに運賃が上がるシステムとなっています。基本となる料金表は下記となります。

通常料金

ゾーン Single Fare DayPass Stored Value Monthly Pas
1 Zone $3 $10.50 $2.40 $98
2 Zone $4.25 $3.45 $131
3 Zone $5.57 $4.50 $177
  • Single Fare
    1回限りの乗車券。最初にタップしてから90分間有効。
  • DayPass
    1日乗り放題乗車券。
  • Stored Value
    Compass Card へ希望額を入金して利用。Single Fare よりもお得。最初にタップしてから90分間有効。
  • Monthly Pass
    1ヶ月定期券。有効期限は毎月 1日~末日で、 購入可能時期は前月の16日(券売機では 20日) ~ その月の15日。たとえば8月20日に購入した場合は9月分、8月10日に購入した場合は8月分(日割り計算はされない)
上記全ての乗車券(Bus乗車時に発行されたものは除く)は、有効期限内であれば、Bus、SkyTrain、SeaBus どれでも乗り換え自由。(例:Bus → SeaBus → SkyTrain)

時間帯

ゾーンが適用されるのは、平日の昼間のみ。夕方6:30pm 以降土、日、祝日に関しては、全てのゾーンを 1ゾーン料金で乗車可能です。

ゾーン

ゾーンは下表のように分けられていて、ゾーンをまたぐ回数によって料金が変わってきます。同じゾーン内の移動であれば 1ゾーン料金、ゾーンを1回またぐと 2ゾーン料金、2回またぐと 3ゾーン料金 が適用されます。

ゾーンマップ

Busに関してはゾーンは適用されないため、全てのゾーンを 1ゾーン料金で利用できます。

追加料金

1 /2ゾーンの乗車券で 1→2、または 2→3など、ゾーンを超えて乗車する場合は、タップしてゲートを出る時に Compass Card内の残高から自動で追加料金が引かれます。残高が足りない場合は、カードのデポジットから引かれますが、この場合はマイナス(借金)扱いとなり、入金して借金ゼロに戻しておかないと次の乗車時にエラーとなります

使い捨ての乗車券の場合は、ゲートを出る前にまでに券売機で差額を支払い、適切なゾーンの乗車券にアップグレードします。
1 Zone → 2 Zone + $1.25
1 Zone → 3 Zone + $2.75
2 Zone → 3 Zone + $1.50

空港特別料金

バンクーバー空港(YVR)から SkyTrainに乗る場合に限り、「YVR AddFare」という空港特別料金 $5 が別途運賃に追加されます。

  • 平日の昼間の場合
    $4.25 + $5(YVR AddFare)= $9.10
  • 6:30pm以降、または土日祝の場合
    $3 + $5(YVR AddFare)= $8

駅の券売機で「Monthly Pass(月額定期券)」を購入した場合のみ空港特別料金 $5 はチャージされません。

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Compass Card

BusSkyTrainSeaBus の乗車には、通常 Compass Cardと呼ばれる電子カードが使用されます。日本の Suica みたいなもので、種類は下記の3種類です。

Compass Ticket(白)

紙製の使い捨ての乗車券で入金/再利用はできません。駅の券売機などで「 Single Fare(1回限りの乗車券)」または「DayPass(1日券)」を購入した時に発行されます。

Adult Compass Card(青)

最も一般的に使用されるカードで、1枚のカードに「Monthly Pass」「DayPass」の他、希望額を入金して使用する「Stored Value」など、複数の乗車券を登録して使用できます。カードは、各駅の券売機や「LondonDrugs」などで購入可能です。カードのデポジットは$6で返却時に返金してもらえます。

Concession Card(オレンジ)

65歳以上、 14-18歳の若者(年齢が分かる顔写真付きの身分証明書必須)、5-13歳の人向けの割引適用の専用のカードです。 使い方は「Adult Compass Card」と同じです。「LondonDrugs」などで購入可能。カードのデポジットは$6で返却時に返金してもらえます。

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Bus

バンクーバーは広範囲に渡って Busが走っているので、交通に困ることはまずありません。また、早朝から深夜1時ごろまでの通常運行の後は、主要なルート&限られた時間のみですが、(N)から始まる番号の「Night Bus」が走り出します。

Busのフロント部分にラックが設置してあるBusには、最大2台の自転車を無料で乗せることが可能です。

乗り方

一部の Express Busを除いて、通常は前から乗車し、後から下車となります。

Compass Card、またはクレジットカードを使用する場合は、車内に設置された「カードリーダー」にカードをタップします。
現金での乗車の場合は、運転席の横にある専用の機械に小銭を入れ、乗車券を受け取ります。 両替機もなく、お釣りも出ないため、ピッタリの小銭を用意しておきます。

現金で購入した乗車券は 「Copmass Card」ではないため、有効期限の90分間、Busの乗り換えは可能ですが、SkyTrain や SeaBus への乗り換えはできません。

降り方

「次のバス停で降りたい」タイミングで、車内に張り巡らされたロープを引っ張るか、「Stop」ボタンを押して運転手に「降りますサイン」を出します。

誰も乗り降りする人がいない場合、バス停をスルーしてしまうことがあるので、必ずサインは出しましょう。

扉が自動で開かない場合は「扉のバーを押す」「扉のフレームをタッチ」「扉の前の段差を一歩下りる」などで扉を開けることができます。

Bus に限り、乗車時のみ Compass Card/クレジットカードをタップ、そして下車時にはタップは必要ありません。最初にタップしてから90分経過後、下車時にタップしてしまうと、そこから90分新規の料金がチャージされるので注意!

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SkyTrain

SkyTrain は日本のモノレールのような乗り物で「Expo Line」「Millennium Line」「Canada Line」の3つの路線で運行しています。

路線や時間帯にもよりますが、通常 2~5分、深夜は10~30分くらいの間隔で運行していて、厳密な時刻表は一般向けには公開されていないため、大体の時間を見計らって駅に行き、来た電車に乗り込むような感じになります。

SkyTrain 路線図

乗り方/降り方

Compass Card を持っていない場合は、駅の券売機で新規 Compass Card を購入するか、使い捨ての Compass Ticket を購入します。

コンタクトレス(非接触) 対応のクレジットカード(VISA、Master、American Express)やスマートフォンなどのモバイル・ペイ(Apple Pay、 Google Payなど)を Compass Ticket 代わりに使用することができます。運賃は「Single Fare」となります。

Compass CardCompass Ticketクレジットカード(またはスマホ) を駅のゲートのカードリーダ 部にタップします。 問題なく処理されると、電子音と同時にゲートのディスプレイに Proceed と表示されます。

知ってると得する3つのポイント

  1. ゲートを出る時にタップし忘れたり、きちんとタップできていないと、その時間帯の最大の運賃がチャージされます。たとえば平日の昼間だった場合は、1ゾーンの移動でも3ゾーン運賃がチャージされます。
  2. 定期券や1日券以外の乗車券は、最初にタップしてから90分間有効となります。また、残り時間に関係なく、タップしてゲートを通り駅に入場するか、Busに乗車すれば、そこからさらに120分の猶予が与えられます。 たとえば、残り時間 10分でゲートを通り、SkyTrainに乗車した場合、そこから 120分以内にタップしてゲートを退場すれば追加料金はチャージされません。
  3. ゲートを通過し駅に入場後、同じ駅でゲートを出る場合(同じゲートでなくても良い)、21分以内であればチャージされません。

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SeaBus

SeaBus はダウンタウンの Waterfront 駅 と、ノース・バンクーバー Lonsdale Quay 駅 を結ぶ最大385人が搭乗できる 乗客専用のフェリーです。

乗車時間は 12分、毎朝早朝から夜中の1時頃まで、ピーク時は10-15分間隔、それ以外は 30分間隔で運行しています。

乗り方・降り方

利用方法は SkyTrainと全く同じ。必要に応じて駅で乗車券を購入し、タップしてゲートを通過、フェリーターミナルで乗車します。

SeaBus はバンクーバー ⇔ ノース・バンクーバー間を結ぶため、通常時間帯の乗車券は2ゾーン料金となります。ただし、タップし忘れたり、きちんとタップできない場合は、これもSkyTrain同様、最大の料金がチャージされるので注意が必要です。

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乗換案内 & 時刻表

一昔前は、図書館などに時刻表が置いてありましたが、Webやスマホ用アプリの時刻表、ルート検索の機能充実に伴い、紙の時刻表はほとんど配布されなくなりました。下記に時刻表やルート検索ができるサービスを紹介しておきます。

テキストメッセージでBusの時刻表ゲット

携帯電話のテキストメッセージ (日本のSMS)で、バス停の番号Bus番号を「 33333 」宛に送信すると、自動で次2件の到着時間が返信されます。

たとえば、バス停の番号が「 60993 」で、7番のBusが次何時に来るか知りたい場合は、「 33333 」宛に、「 60993 7 」と送信します。10番のBusなら 「 60993 10 」 。

Webやアプリで乗換案内

TransLink 公式サイト乗換案内「Trip Planner」

TransLink公式サイトの乗換案内。最近リニューアルして大分使いやすくなりました。
https://tripplanning.translink.ca

Google Transit

https://www.google.com/maps/dir///
要するに GoogleMap の乗換案内機能です。Web または スマホ用アプリ両方で使用できます。

Transit app

スマホ専用アプリ。バンクーバーに限らず多数の都市に対応していて、操作もしやすく、GoogleMap よりも正確にバス停の位置を表示してくれます。
以前は、TransLink公式サイト内でもこのアプリへのリンクを貼っていました。僕も個人的にこれが一番使いやすいと思います。
https://transitapp.com

上のWeb/アプリは全て、GPSを基に生成される車両の位置情報や、 路線網で起こった障害情報などを取得し、リアルな情報を取得して表示結果に反映させる「GTFS(General Transit Feed Specification)」に対応しています。

Google Realtime Transit
https://developers.google.com/transit/gtfs-realtime

この記事を書いた人

日本では主にUNIXサーバーの構築、運用などに携わり、2006年に仕事を辞めてカナダに来てそのまま永住。

カナダでは、日本からカナダに留学や永住、ビジネスで渡航する人たちのサポートを行う傍ら、専門分野+趣味でもあるWeb制作、運用を継続しながら、最近では写真/動画撮影、動画制作、モーショングラフィックなど、新しい分野のスキルアップに励んでいます。

Peas Code は、僕が過去の経験の中で学んだことを、特定の分野に限定せず公開していくことを目的としています。中にはコードに見えてしまうような意味不明な僕独自の理論も含まれますが、知っていると平和になれると言う意味で、Peas(peace → peas) Code と名付けました。これが意味不明か・・・。

僕について、もうちょっと詳細を知りたいという変わった人は[About me]を見てください。

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