2019年初旬に発売された Aputure の「AL-MW」を購入したので紹介します。
Aputure(アプチャー) と言えば、高性能な撮影用LEDライトを販売する中国のメーカーで、性能が良く“比較的”リーズナブルということで、多くの北米YouTuberに利用されています。
今回紹介する「AL-MW」は Aputure のコンパクトLEDライト「Mシリーズ」の最上位モデルとなります。
コンテンツ
Aputure AL-MW 基本情報
Mシリーズの最上位モデル。最新のLED技術である「チップ・オン・ボード(COB)」を採用し高輝度と放熱性能の両立を実現。従来機の AL-MXより最大2倍明るく、最大10メートルの防水というのが大きな特徴です。
特徴
- 108個のLED(COB)
- 10段階の明るさ調整
- 最大輝度で80分間、最小輝度で24時間持続
- 一時的に明るさを50%以上アップするBooster 機能
- 5つの組み込みライティングエフェクト
- IP68認定、最大10m防水
- アルミ製ボディ
付属品
- AL-MW 本体
- ゲルホルダー
- 製品マニュアル
- キャリングケース
- シリコーン・ディフューザー
- マジックテープペア
- USB Type-C 充電ケーブル
- カラージェル x 6
- PERGEARクリーニングクロス
Aputure Mシリーズ各モデルの特徴
Aputureの Mシリーズの各モデルの特徴を紹介します。それぞれ機能、金額が異なるので、利用目的に応じて検討すると良いでしょう。
AL - M9
超薄型、軽量。シンプルなビデオ用照明。9段階の明るさが調整可能で色は付属のフィルターで変更可能。リーズナブルな割にスペックが良いので、はじめてのビデオ照明にお勧め。
AL - MX
AL-M9 の後継機で2倍以上の明るさ。5段階の明るさ/色温度調整が可能。一時的に明るさを30%アップするBooster 機能付き。アルミ製ボディ。
AL - MC
Mシリーズの中で唯一のRGBライトで、360種類の色調整と色温度3200K - 6500K、明るさ0 - 100%の無段階調整、そして組み込みのライティングエフェクトで様々なシーンを実現可能。スマホ用アプリで設定をコントロールできるのもMシリーズ唯一。カメラの上に乗せて使う他、背面のマグネットで金属面に貼り付け可能。
スペック比較
Mシリーズ各モデルのスペック比較です。
AL-M9 | AL-MX | AL-MC | AL-MW | |
---|---|---|---|---|
LED数 | 9 | 128 | 12 | 108(COB) |
CRI/TCLI | 95+ | 95+ | 96+/97+ | 95+ |
色温度 | 5500±200K フィルター | 2800̠-6500K | 3200-6500K | 5600±2000K フィルター |
照度 0.3m 0.5m 1m | ≥900 lux ≥350 lux ≥80 lux | ≥2400 lux ≥880 lux ≥200 lux | ≥1100 lux ≥400 lux ≥100 lux | ≥4000 lux ≥1300 lux ≥300 lux |
明るさ調整 | 9段階 | 5段階 | 0-100% 無段階 | 10段階 |
駆動時間 | 1.75 - 13時間 | 30分 - 4時間 | 2 - 5時間 | 1.33 - 24時間 |
サイズ(mm) | 87 x 56 x 11 | 93.3 x 59.8 x 23.5 | 93 x 61 x 17 | 117.5 x 43.5 x 32 |
重量 | 140 g | 278 g | 128 g | 284 g |
充電方法 | Micro-USB | USB Type-C | USB Type-C / ワイヤレス | USB Type-C |
ボディ素材 | プラスチック | アルミニウム | アルミニウム +プラスチック | アルミニウム |
防水 | なし | なし | なし | 10m 防水 |
アプリ連携 | 不可 | 不可 | 可 | 不可 |
AL-MWを選んだ理由
僕がそもそもポケットサイズのライトを買おうと思った理由は、インタビューなどの撮影で被写体の顔をより綺麗に撮りたかったからです。
WebサイトやYouTubeでたくさんリサーチし、「AL-MX」と 「AL-MW」2つにまで絞ることは難しくなかったものの、この内1つを選択するのにとても苦労しました。
結局、最終的に決めた理由は、明るさとバッテリーの持ちです。Mシリーズは全て、モバイルバッテリーなどからUSBで電源供給しながら使い続けることはできるのですが、内部バッテリーだけで最大出力1時間以上というのはやはり便利です。
ちなみに、カナダでの定価販売額は MX が $199、MW が $309 と大分差があるので、ここも大きな悩みどころなのですが、実はちょうど迷ってる時に Vistek でセールをしていて、なんとMWが $256!!このお得感に負けて MW に決めたというわけです。結局、購入したのは定価で販売していた Henry's 。プライスマッチしてもらい $253で購入できました。
明るさのテスト
窓の淵に置いた「エケコおじさん」に対して0~100%の段階に分けてライトを当ててみました。カメラとライトの位置は被写体からおよそ30cm程度です。
【おまけ】LitraTorch 2.0 の明るさテスト
実は、MWを買う前「LitraTorch 2.0」という超小型LEDライトを使ってたのですが、これはこれで小さい割に明るくてかなり使えます。
正直、インタビューなどの撮影で使用する分には、これだけでも十分使えるのですが、小さい分バッテリー容量が少ないのでこれ1つではちょっと心配。モバイルバッテリーを持ち歩くことを前提とするなら、このライトはかなりオススメです。
同じく「エケコおじさん」に1~3段階の明るさで光を当ててみたので比較してみてください。MWと比較してもほとんど変わらないのが分かると思います。
明るさだけで比較すると、MW が 300 lux @ 1m、LitraTorch が 500 lux @ 1m と、LitraTorchの方が優れていることになります。
LitraTorch は超小型で機能面においてもシンプルなものの、価格は1万円を超えるなど決して安いライトではありません。しかしこの小ささ、軽さはかなり魅力的なので、スマホやアクションカメラなどでVLOGをする人には、ピッタリのライトだと思います。
同様のライトで、「Lume Cube」というブランドがあるので、検討する際はこちらの最新モデル「Lume Cube 2.0」も併せて比較してみてください。
LitraTorch 2.0 | |
---|---|
LED数 | 16 |
CRI/TCLI | 90+ / 92 |
色温度 | 5700K |
照度 0.3m 0.5m 1m | n/a n/a 500 lux |
明るさ調整 | 3段階 |
駆動時間 | 35分 - 4時間 |
サイズ(mm) | 38 x 38 x 42 |
重量 | 90 g |
充電方法 | Micro-USB |
ボディ素材 | アルミニウム |
防水 | 20m 防水 |
アプリ連携 | 不可 |
ライティングエフェクト
5つの組み込みライティングエフェクトが使用できます。
カミナリモード パパラッチモード 花火モード テレビモード 壊れかけの電球モード
これらのエフェクトを使うことで様々なシーンを表現できます。実際にどんな映像になるかは下記の動画が参考になると思います。
関連サイト
Aputure 公式サイト
https://www.aputure.com
Deity Microphones
https://www.deitymic.com
Aputure の兄弟ブランド