Adobe Premiere Pro 2020| ダイナミック・エフェクトで高音量と低音量を均等化する

本記事は、Adobe Premiere Pro 2020 で動作確認しています。

動画撮影で複数人の会話を録音した時など、音量レベルにバラつきがある場合に使える「ダイナミック」エフェクトがとっても便利だったのでメモ代わりに紹介します。

僕は今まで、タイムライン上のエンベロープ線に手動でキーフレームを打ち、高い音を下げてから、「オーディオゲイン」などで全体の底上げを行っていました。しかし、調整個所が多かったり、動画時間が長い場合などではとても非効率。そこで「ダイナミック」エフェクトの出番!これで今までの悩みも万事解決。もし同じような状況で困っている人は是非参考にしてください。

「ダイナミック」エフェクトを適用

まずは対象のクリップに「ダイナミック」エフェクトを適用します。

エフェクトコントロール」の「ダイナミック」項目の「編集」をクリックし設定画面を開きます。今回はこの画面の中の、最もよく使用する「コンプレッサ」と「リミッター」について解説します。

コンプレッサ

コンプレッサでは、特定のしきい値を超える音量レベルを圧縮して下げ、音量レベルを平均化させることで、全体の音量を上げることができます。

下記イラストの例では、最大ピークが既に 0 dB直前となっていて、これ以上音量を上げると音割れしてしまう状況です。そこで、しきい値として設定した -20 dBを超えた音量を圧縮し、スペースを確保し、底上げして全体の音量を上げます。

しきい値を -20 dB に設定
しきい値を超えた音量を圧縮することでスペースができる
スペースができた分、全体の音量を底上げ

コンプレッサ」エフェクトで設定できる5つの項目の内容とその効果については下記のとおりです。

しきい値

この値を超えた音量に対して圧縮がかかります。上の画像では黄色い線(例:-20 dB)がそれにあたります。

比率

しきい値を超えた音量に対しての圧縮率(強さ)。設定値は 1 ~ 8 で、数値が大きいほど圧縮率が強くなります。

アタック

しきい値を超えてから圧縮が適用されるまでにかかる時間。設定値は 0.1 ~ 10 ms (1 ms = 0.001秒)で、数値が大きいほどゆっくり圧縮がかかるイメージです。

リリース

しきい値を下回ってから圧縮が解除されるまでにかかる時間。設定値は 10 500 ms (1 ms = 0.001秒)で、数値が大きいほどゆっくり圧縮が解除されるイメージです。

アタック」と「リリース」をイラストで表現すると下記のようなイメージになります。

補正

圧縮を適用した後の全体の音量の底上げ。設定値は 0 ~ 24 dB で、数値が大きくなるほど全体の音量が大きくなります。

リミッター

しきい値を超えた音量を強制的に完全にカットします。「コンプレッサ」の強力版といったイメージですね。「コンプレッサ」では、圧縮率(比率)を最大値の 8 に設定したとしても、しきい値以下に完全に抑えられるわけではありませんが、リミッターではそれを行います。

しきい値

この値を超えた音量を完全にカットします。設定値は 0 ~ -60 dB。-1 や -2 など 0未満に設定することで、音割れを防ぐことができます。

リリース

「コンプレッサ」のリリースと同様、音量がしきい値を下回ってから解除されるまでにかかる時間。設定値は 10 ~ 500 ms (1 ms = 0.001秒)で、数値が大きいほどゆっくり圧縮が解除されるイメージです。

オーディオエフェクトを特定のトラックに一括適用

オーディオエフェクトを特定のトラック全体に一括で適用する場合は下記の記事を参照ください。

参考サイト

オーディオエフェクトとトランジション|Adobe Premiere Pro
helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/using/audio-effects-transitions.html

振幅および圧縮エフェクトをオーディオに適用する|Adobe Audition
helpx.adobe.com/jp/audition/using/amplitude-compression-effects.html

世界一わかりやすい、音を大きくする話
ryochin.github.io/audio-dynamics/

さらに1歩上のMIXへ!ダイナミクス系エフェクトの仕組みと効果2
zzstylesound.com/dynamics-effect2/

Premiere Pro『Dynamic』ダイナミック:エフェクトで聴きやすい音声動画を作る
miyabix.com/adobe/premiere-pro-cc-dynamic-effects-audio-videos

COMPRESSION PART 1 – CONTROLLING DYNAMICS
www.surfacedstudio.com/blog/music-production/compression-part-1-controlling-dynamics

COMPRESSION PART 2 – ATTACK AND RELEASE
www.surfacedstudio.com/blog/music-production/compression-part-2-attack-and-release

Editor’s Guide to Audio: Compression
blog.soundsnap.com/2018/07/27/editors-guide-to-audio-compression/

僕もまだ勉強中の身なので、もし何か間違っている個所や逆にもっと良い方法などあればコメント欄から是非提案お願いします。

この記事を書いた人

日本では主にUNIXサーバーの構築、運用などに携わり、2006年に仕事を辞めてカナダに来てそのまま永住。

カナダでは、日本からカナダに留学や永住、ビジネスで渡航する人たちのサポートを行う傍ら、専門分野+趣味でもあるWeb制作、運用を継続しながら、最近では写真/動画撮影、動画制作、モーショングラフィックなど、新しい分野のスキルアップに励んでいます。

Peas Code は、僕が過去の経験の中で学んだことを、特定の分野に限定せず公開していくことを目的としています。中にはコードに見えてしまうような意味不明な僕独自の理論も含まれますが、知っていると平和になれると言う意味で、Peas(peace → peas) Code と名付けました。これが意味不明か・・・。

僕について、もうちょっと詳細を知りたいという変わった人は[About me]を見てください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です