健康

病気と健康についての常識を覆す健康のバイブル「千島学説」

僕は自分の父を病気で亡くした時期をきっかけに、病気についてのあらゆることに疑問を持つようになり、その頃から病気と健康についての答えを探し続けてきました。そしてその過程の中で、自分のこれまでの常識を覆し、今の僕の健康理論の土台を作るきっかけとなった本があります。それが「千島学説」です。

千島学説とは、生物学者である千島喜久男氏が、1963年から本格的に提唱を始めた学説で学説で、その内容は、1932年から彼が発表している8つの原理に基づいて成り立っています。

千島学説8大原理

  1. 赤血球分化説
    赤血球は全ての体細胞の母体である
  2. 組織の可逆的分化説
    飢餓・断食時など栄養状態によって体細胞から赤血球へ逆戻りする
  3. バクテリア・ウイルスの自然発生説
    バクテリア・ウイルスは親がなくても有機物の腐敗、その他の状態で自然発生する
  4. 細胞新生説
    細胞は分裂によって増殖するのではなく、細胞構造をもたない有機物から新たに生ずる
  5. 腸造血説
    赤血球は骨髄で造られるのではなく、小腸の絨毛で造られる
  6. 遺伝学の盲点 (生殖細胞の血球由来説)
    環境によってはぐくまれた形質は子に遺伝する。生殖細胞は赤血球が変化したもの
  7. 進化論の盲点
    進化の最重要な要因は共生である
  8. 生命弁証法
    第1-7説の基盤を構成するとも言える哲学的科学方法論

この第1~第8原理まで、どれ1つをとってもノーベル賞に値する研究とまで言われています。そして、その1つ認めてしまうだけでも世界の生物(医)学の教科書を全て書き換えなくてはならないなど、現代の「定説」を根底から覆す革新的理論だそうです。

この8原理を基に提唱している内容を下記にまとめてみました。

赤血球分化説

赤血球は血球の99.9%、血液容量の約半分を占め、血管内を循環し、毛細血管の開放端、または毛細血管壁を通して血管外へ脱出し、血流が止まると白血球(リンパ球など)を経て、体の全ての細胞に分化し、組織に変化する。

ガン細胞も赤血球が変化してできたもの。体が病的状態の時、悪化した赤血球が集まりガン細胞に変わる。また多くの病気で伴う炎症も、赤血球が体のその部分に集まって変化したもの。肉腫や他の腫瘍も同様。

輸血は危険な副作用を伴うため、たとえ適合型の血液であっても行うべきではない。生理的食塩水やリンゲル・ロック/タイロード液、デキストランなど、血液代用液を使用するべきである。

要するに血液が病気含む体そのものを作っているということです。ちなみに既成学説では、赤血球は体の組織へ酸素を運び、役割を終えると体のどこかへ消失、さらに、毛細血管は閉じていて赤血球は血管外へは出ないというのが定説となっています。

組織の可逆的分化説

栄養が不足した時や大量出血の後、病気などの時には、体の組織から血球に逆戻りする。これを赤血球と組織の可逆的分化と呼ぶ。

栄養が十分の時は、赤血球は全ての組織や細胞に分化するが、断食や減食によって栄養が不足すると、腸で食物から赤血球を作ることができず(腸造血説)、脂肪をはじめ筋肉や内臓の組織や細胞が血球へ逆戻りし生命を維持しようとする。断食や少食が病気治療や体質改善、健康、長寿に良い影響を及ぼすとされる理由はまさにこの可逆化が行われるため。

現代の栄養学でプラスの栄養学(栄養分をとるほど健康)だけを考え、その逆のマイナスの栄養学(断食、減食の効果)を無視しているのは、この説を受け入れられていないから。

バクテリア・ウイルスの自然発生説

バクテリア・ウイルスは親がなくても有機物の腐敗、細胞や組織が死滅し崩壊する時に自然発生する。生活機能が低下して、細胞や組織が病的となり、死、すなわち腐敗に傾けば、そこに細菌やウイルスが自然発生する。ウイルスは病気の原因であるよりむしろ結果である。

細菌・ウイルスは結果に過ぎないわけですから、抗菌剤や抗ウイルス剤を投与し、細菌ウイルスを仮に殺せたとしても、病気を治すことはできません。当然ワクチンも例外なく効きません。

細胞新生説

細胞は分裂によって増殖するのではなく、細胞構造をもたない赤血球から新しく生まれる。要するに体の中を流れる赤血球が日々細胞に変化し、肉体をつくり、それを保つ。

ガン細胞も同様、細胞分裂によって増殖するのではなく、血液が病的になった時、赤血球から白血球へ細胞新生し、その白血球からガン細胞へ変わることは「赤血球分化説」で既述のとおりである

生卵を割ると、卵の中に小さな赤い血液のようなものを確認することができますが、それがまさに、黄身が赤血球に変化しその赤血球が生殖細胞に変化する過程だということです。

ちなみに、千島喜久男氏がこの細胞新生説を発表する10年以上前に、ロシアの生物学者レペシンスカヤ女史が細胞新生説(発表内容は少し異なるようですが)を発表していたそうです。

腸造血説

血液は小腸の絨毛で造られる。赤血球は消化された食べ物が腸の絨毛で変化したもの。既成医学の定説、赤血球は骨髄で造られるという「骨髄造血説」は完全に間違い。

健康で正常な栄養状態の成人骨髄は脂肪が充満しているが、これら骨髄脂肪は血球を造るのではなく、血球(特に赤血球)からできたものである。栄養不足になると、脂肪をはじめ、その他細胞組織が血球へ逆戻りし生命を維持しようと働く、この過程の観測を見誤ったのが「骨髄造血説」である。

これは医学の根本原理につながる問題ですが、未だに「骨髄造血説」が医学の定説となっているのが現状です。つい数年前、2018年「Newsweek」のワールドニュースで、「移植された腸にドナーの造血幹細胞が存在することを突き止めた」という「腸管造血論」を立証するような記事が挙がりましたが、それでも決してこの「腸造血説」が一般的になることは、近い将来ではまずないでしょう。

遺伝学の盲点 (生殖細胞の血球由来説)

現代遺伝学では、体細胞と生殖細胞(精子・卵子)とは全く無縁のものであるとしているが、体細胞の一種である血球から生殖細胞が生ずるのを実証している。

生物が生まれてからの環境によって育まれた形質は子に遺伝する。突然変異と言うのは極めてまれにしか自然界では起こらない。自然の内外環境の下では生物は健康で適応性の強い、生存に適するものばかりが生まれるはずである。これが自然の摂理である。病的、奇形など不適者が生まれるということは、それら両親の生活の内外環境に異常があった可能性が高いと疑うべきである。突然変異という言葉は、科学者の無知の大弁である。

進化論の盲点

生物が進化してきた最も重要な要因は、環境に適応した強いものが生き残ったのではなく、同じ生物あるいは違う生物との助け合い、互いに利益を与えながら共に生きる共生現象によるものである。

ダーウィンの進化論では、人間はバクテリアやアメーバのような下等生物から進化したとなっているが、バクテリアやアメーバは太古のまま進化せずに残っている。あるものは進化し、あるものは進化せずに昔のままの姿でいるという矛盾を現代の生物学や進化論では説明されていないが、本説のバクテリアの自然発生説で少しの矛盾もなく解明することができる。

進化論についてはそもそも完全に間違いで、アメーバは以前からアメーバ、サルは昔からサルのまま、そして人間は最初から人間であり、そもそも現文明において生物は進化などしていない。もちろんビックバンなんて大嘘。という僕の理論を添えておきます。この辺の根拠についてはいつかまた別の記事で。

生命弁証法

千島学説の第1~第7原理の基盤を構成するとも言える哲学的科学方法論であり、各原理を理解するための重要な理論でもある。

  • 万物流転
    全ての事象は時間と場所の変化に応じて絶えず流転、変化する。万物に不変という事物はない。「同じ川の流れには二度とつかることはできない」。
  • 広く長い目で、物事の全体を見て判断を下す
    生命現象や自然現象の観察においては、空間的、時間的変遷を考慮し、また、空間という広大な広がり、時間という連続した流れを考慮し、部分に捉われず全体を総合的に見る必要がある。
  • 矛盾対立とその統一
    自然界のあらゆる事物は相対立し矛盾する傾向をもっている。そしてその対立矛盾の存在があってこそ調和がとれおり、発展あるいは衰退への原動力となる。
  • 限界領域の重要性
    自然界の事物、特に生命あるものは絶えず変化し、その形や性質が連続して次段階に変わる。その変化の途中にあるものは AでもBでも、白でも黒でもない中間移行型のもの。事象変化の主体は、この漠然とした中間過程に隠されており、この部分を無視してはならない。
  • 可逆性、繰り返しの原理
    現代の科学は物理学の大法則「熱力学第2法則(エントロピー増大の法則)」に従って「物事には可逆性はない」を原則としているが、自然界すべてに適用できるわけではない。こと生命体においては細胞が赤血球に逆戻りするなど、(生物的な時間の)逆戻りの現象は存在する。
  • 量から質への転換
    全ての事物(精神・肉体含む)は量の蓄積によって質的転換が起きる。アメーバやバクテリアはその構造や動きは単純下等であるが、そのような細胞が約400兆集まった人間では、その肉体構造や精神構造、動きが複雑高等なものへと質的転換している。これは分析によって知ることはできず、生命体全体を総合的に見てこそ知ることができる。
  • AFD現象
    AFD現象は、集合(Aggregation)融合(Fusion)分化発展(Differentiation)、この3つの頭文字をとった(千島氏の)造語で、本現象は生命発展の根本原理である。そして逆AFDは衰退、死への過程。
  • 共生(共存共栄)
    人間他、高等動物と言われる動物が、最下等の腸内細菌と共生している事実から、人間はまた他の植物や動物とも共生していかねば生存することはできない。人類の発展も人類相互の助け合いがなければ実現することはできない。共生(相互扶助・共存共栄)は進化発展の大原則である。
  • 肉体と精神
    現代医学では唯物的思想が蔓延し、病気を局所的、肉体的なものとして、それの表す症状を一時的に抑える対処療法を主としているが、病人を心身全体として捉える、全体かつ総体的に見る心身一如の生命弁証法に判断の基準をおくべきである。
  • 調和と波動螺旋性
    生命は肉体と精神の調和、自然は物質とエネルギーの不可分な一体であり、そして自然も生命も絶えず波動(リズム)と螺旋運動的な変化を周期的に繰り返している。

以上が千島学説について、僕の健康のバイブルとも呼べる本からの抜粋でした。

これを読んだ人の中には、「もし千島学説が真実なら今の医学に採用されているはず、そうでないなら間違っているからだ」と思う人もいるかもしれませんが、それは全く正反対です。正しいからこそ広がらないと思うべきです。

現代において、根本に関わることこそ、実は間違っていることが多い、いや、間違っているというより故意にそうしているという方が正しい言い方かもしれません。今回は生物、医学に関してですが、これと全く同様の根本的な間違い(嘘)が、実は歴史、宇宙、物理、電気、化学、環境、政治、経済、社会、宗教、人類、教育などの分野でも存在しています。過去に“いわゆる常識”とされることに疑問を持って深く追求しようとしたことのある人なら、おそらくこの意味が分かるのではないかと思います。

千島学説から見る健康法

数年前より、「ガンは治療するな」「ガンは切るな」「ガンは自然治療で治る」など、治療をしないことを推奨する本が販売され、話題になっていますが、これらの多くは、この千島学説の理論に則った主張がほとんどです。

そこでついでに、千島喜久男氏が本の中で提唱している健康法について、まとめてみました。

  • 精神を安定し、怒り、不平不満、悩み、憤りなど精神的ストレスの持続を防ぐ
  • 適度な運動をして血液循環を促進させる。流水は腐らず、溜水は腐敗するとあるように、流動はバクテリアを発生を防ぐ力がある。
  • 食事の3S主義、「自然の菜食(S)」、「少食(S)」、「咀嚼(そしゃく)(S)」を励行すること
  • (合成的化学)薬品は大抵毒性を持っているため可能な限り摂取・服用は避ける
  • 現代治療のほとんどは対処療法に過ぎず、自然治癒力による根本療法を行っていないため、病院での治療が必要かどうかをしっかり見極める
  • 「断食」という概念を病気の根本治療、血液浄化の目的として生活に取り入れる

この本に出合って変わったこと

僕はこの本に出会い、過去に持っていた多くの健康や体についての疑問がクリアになり、そこから迷うことなく食生活を1日1食、そして完全菜食に変えました。元々特別な病気を持っていたわけではなかったので、大きな改善を自慢することはできませんが、たまに起こる腹痛や頭痛は確実に減り、また肌がスベスベになったと感じています。そして何より、4年以上経った今、これによる体調不良も全くないということこそが一番嬉しい成果だと思っています。

またその間、3~4日間程度ですが断食の実践を数回行い、断食の体への影響も自身で実感しました。同じく、特別病気を治すための目的ではないため、大きな改善結果を伝えることはできませんが、3日を過ぎた時のあのスッキリ感、そして活気がみなぎるような感覚は間違いなくプラスの影響だと確信しています。そもそも、当時の僕は、数日ですら何も食べなければ栄養不足で倒れる、または死ぬのではないかという恐怖があったほどなので、それが覆されただけでも大きな発見でした。

食事の数を減らすこと、菜食主義は確実に無駄な費用の削減に繋がりますし、さらに断食が可能なことを知ることは、栄養学の推奨する回数・量の食事を摂らないとならない、というプレッシャーを抑え、さらに食事を一時的に摂れなった場合、なる可能性からの恐怖を抑えることに繋がり、結果的に生きていく上での安心に繋がります。

参考図書

もし興味がある人は是非関連する本を実際に読んでみてください。

今回僕がこの記事を書く上で参考にした書籍

これらの本は既に大分古いもので中古/新品に関わらず手に入れるのが難しい状況ですが、一応紹介しておきます。

著者/千島 喜久男
革新的な新生物学を切り開いた千島喜久男氏の膨大な理論編とその応用編を一冊にまとめ、千島学説の全貌を紹介しています。既に廃刊となっているため、新品の購入は難しいかもしれません。
著者/忰山 紀一
千島喜久男氏の最後の弟子でもある、(故)著者「忰山 紀一」が出版した書籍の1つで、千島学説を非常にわかりやすく解説しています。

著者/忰山 紀一による千島学説に関する書籍

千島喜久男氏の最後の弟子、忰山 紀一氏による書籍。同じく古い本で、在庫切れも多いですが、一応参考までに紹介しておきます。

著者/忰山紀一
1998年5月に出版された上の「よみがえる千島学説」をタイトル変更し新書版で再発行したものです。
著者/忰山 紀一
千島学説の全貌を、科学面と哲学面の両面から、入門書的にまとめて展開する。部分修正理論ではなく全く新しい視点に立つ千島学説には、現代が直面している危機に対して私たちはどう対処すればよいか、その知恵が示されている。
著者/忰山 紀一
千島喜久男氏の最後の弟子でもある、(故)著者「忰山 紀一」が現代医学にメスを入れるべく、出版した代表的な書籍の1つです。

著者/森下敬一の関連書籍

千島学説で唱える腸造血、赤血球分化説を独自に実証実験を重ね証明・発表している、千島学説の正しさを全面的に裏付けた重要な人物でもある「森下敬一」の書籍です。千島学説を「千島・森下学説」と称される理由もここにあります。

著者/森下敬一
医学が発達した今、なぜ? 自然医学の最高権威である著者は、現代日本人の「血液の汚れ」を指摘します。そのため細胞が機能不全を起こし、あまたの病気の原因になっているというのです。医学に見捨てられた幾多のがん患者を救ってきた著者による新時代の食養生のすすめ!
著者/森下敬一
病は食から・食ひとつで健康に!―ヒトはなぜ病気になるのか。なぜ治るのか。病気の原因には必ず食生活が関係している。食べものと食べ方を選べば、クスリに頼らずに健康になれる。症状・病気別の「慢性病」の防ぎ方、治し方から、ガンの予防法、正しいやせ方、健康長寿の秘訣…教えます。
著者/森下敬一
医学が発達した今、なぜ? 自然医学の最高権威である著者は、現代日本人の「血液の汚れ」を指摘します。そのため細胞が機能不全を起こし、あまたの病気の原因になっているというのです。医学に見捨てられた幾多のがん患者を救ってきた著者による新時代の食養生のすすめ!
著者/船瀬 俊介、監修/森下 敬一
STAP細胞はある!!それはリンパ球(万能細胞)だ!!再生医療の闇にうごめく利権勢力。再生医療“幻想”は、国際医療マフィアの“洗脳”!

その他、関連書籍

著者/小松 健治
総合診療医であり、千島学説研究会の理事を務める小松健治の著書。 第1章 今も生きるSTAP細胞の「いのち」の課題/ 第2章 バクテリアの自然発生像を観察して/ 第3章 「自然治癒力」と「こころ」の病/ 第4章 がんと闘うか、共生するか/ 第5章 末梢血液循環と、地球の富の分配機能はそっくり/ 第6章 「ケトジェニックな生き方」と「千島新血液学原理」/ 第7章 千島博士の「氣・血・動の調和」を“ナンバ”で極める/ 第8章 千島博士最後の弟子・忰山紀一氏の伝えたこと/ 第9章 「死は生の契機なり」、「死生観」を「千島学説」に学ぶ。 、

関連サイト

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hidepooh

日本では主にUNIXサーバーの構築、運用などに携わり、2006年に仕事を辞めてカナダに来てそのまま永住。 カナダでは、日本からカナダに留学や永住、ビジネスで渡航する人たちのサポートを行う傍ら、専門分野+趣味でもあるWeb制作、運用を継続しながら、最近では写真/動画撮影、動画制作、モーショングラフィックなど、新しい分野のスキルアップに励んでいます。 Peas Code は、僕が過去の経験の中で学んだことを、特定の分野に限定せず公開していくことを目的としています。中にはコードに見えてしまうような意味不明な僕独自の理論も含まれますが、知っていると平和になれると言う意味で、Peas(peace → peas) Code と名付けました。これが意味不明か・・・。 僕について、もうちょっと詳細を知りたいという変わった人は[About me]を見てください。

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