日本では約8年ほど、主にIBMのUNIX OS AIXによる Webサーバーの構築、運用などに携わり、2006年に仕事を辞めてカナダに来て現地で出会ったカナダ国籍のベトナム人と結婚し永住。
永住権取得までの長い道のりの間、カナダ生活で得た情報を元に趣味で情報サイトを作成し、とにかくひたすらコンテンツの追加を継続していたところ、サイトを通して問合わせが来るようになり、それらに応えていく内に、いつの間にか、日本からカナダに留学や永住、ビジネスで渡航する人たちのサポートがメインの仕事となり、10年以上経つ今でも継続しています。
元々の専門分野+趣味でもあるWeb制作、運用は副業として継続しつつ、最近では写真/動画撮影、動画制作、モーショングラフィックなどのスキルアップに励んでいます。
ITの世界に入る前の一苦労
20代前半で知人3人と共同で小さな中古車のビジネスを始め、最初の2~3年は一見順調に見えたものの徐々に縮小。安定した利益を得たいと対策すべく、残りの資金を投入し、なぜかバー(ミニ居酒屋)を開店。
お客さんはそこそこ来てくれていたものの、 店の運用をはじめ、お金の管理が雑だったこともあってか、最終的には借金が膨れ、責任の押し付け合い、 仲間割れし、終いにはヤクザ紛いの人からの脅しを受けるまでに発展。
また、開業/運用資金のために個人名義で借りた借金に対しては、毎日のように取り立てが家に来る結果に・・。
約1年間、不安、恐怖の中、 自分なりに沢山の本やWebサイトを通して解決法を調べ、法律を糧に不法な取り立てには逆に反撃できる術を知り、そこから少しづつ前向きになり、 まずは自分自身で自己破産の手続きをして公的なお金の部分は解決。法律で解決できない人間関係のトラブルは時間が解決してくれました。
個人の悩みなんて、ほとんど全て、時間が解決することを改めて実感。
職歴は全てが一生の財産
精神面、金銭面のトラブルが解決したその後、元々趣味で行っていたWebサイト作成を活かせる会社に就職してみたいと思うようになり就職活動を開始。見せられる技術も経験もなかった自分にとって、この就職活動は至難の業。しかし、何でも数撃てば当たるもので、Webサイトの制作とは少し外れるものの、IBM関連子会社のWebサーバーの運用/構築部署で契約社員として働けることに。
仕事の内容は主に、AIX OSで稼働するWebサーバーの日々のメンテナンス、アクセス解析、新サーバーの構築、ソフトウェア、ネットワーク設定、 利用者からのトラブル対応など。同じ職場の同僚やIBM本店の技術者の知識量/技術量の違いに刺激を受けまくりながら勉強勉強の毎日でした。
数年後、契約期間が終了した後は、その間にできたコネを利用して今度は日立製作所に契約社員として転職。そこはなんと、EP8000というAIXが稼働するエンタープライズサーバーのハードウェア部署。業務内容は主に顧客企業の要求を満たすシステム構築実現のために必要なソフトウェア、サーバーのスペック/モデル、ストレージ 、バックアップ、ルーターなどハードウェア構成の検討から提案、そして構築、導入まで。
元々「なぜ世界のWebサイトをPCで見ることができるのか」という疑問、そして興味本位で趣味として始めたWebサイト作成。Webサーバーの運用、構築、そして、それらサーバーのハードウェア構成にまで携わったことで、 Webという世界を広い範囲で学ぶことができ、点と点だった知識を線として理解できるようになったことが、今なお大きな財産となっています。
カナダへ渡航のきっかけ
元々、コンピュータに関する本を読むのが好きだった僕は、日本語訳される前の英語の本に興味が湧くようになり、いつの日か英語力アップが次の課題に。その時、僕のチューターをしてくれていたハワイ出身のローラが「海外に実際に行って来ればいいじゃない!」って提案してくれたことをきっかけに、僕の頭の中は“海外海外海外・・・”に。それから約一年後、仕事を退職しカナダに渡航を決断。
あ、ちなみになぜカナダにしたかと言うと、英語圏=北米、アメリカは物価が高い、ビザが面倒、というイメージを持っていたため、それでカナダに。特にこだわりがあったわけではありません。